ゴルフダイアリー 2025年9月10日水曜日

最近、思ったこと。 

ドライバーは飛距離を出す物。だから、少しでも、遠くへ飛んで欲しい。

昔は、パーシモンのヘッドにスチールシャフト。それが、メタルヘッドに代わり、カーボンシャフトへ進化した。

技術の進歩とともに、メタルヘッドの素材も代わり、カーボンフェイスやチタンフェイスへ。フェイスの厚さを極限まで薄くして、トランポリンの様に反発するフェイスへ。プロの間では、余りにも、飛びすぎ、ゴルフのスコアも鰻登り。マスターズが行われる、オーガスタも毎年コースの改造が行われる。

USGAとR&Aは、ゴルフクラブフェイスの反発係数に目を付け、上限を決めた。

反発係数に規制が出来れば、各メーカーは如何に、簡単に飛ばすか、ミスを少なくするかに注目し、低重心でスウィートスポットの広いクラブへ進化した。

シャフトの長さも、昔は、43.5インチがドライバーの長さ。カーボンシャフトのお陰で、徐々に長くなり、46.5インチのクラブも出現。シャフトが長くなれば、ヘッドスピードも上がるが、バラツキも大きくなる。球が上がりやすく、ミスを少なくする為、スウィートスポットの広いクラブへ進化した。

スウィートスポットの広いクラブを作るには、慣性モーメント(MOI)の値が大きいほど、直進性がよくなる。R&Aが慣性モーメント(MOI)の上限値を決め、そのスペックギリギリで作られたのが、ナイキのサスクワッチ SUMO2 5900であり、歪なヘッド形状をしており、打音も特別な音がした。このクラブが発売されたのは、2008年である。しかし、歪なヘッド形状の為か、長続きはしなかったが、慣性モーメント(MOI)を上げる為の特許は、ナイキが保持しており、ナイキがゴルフクラブから撤退したとは、その特許をP社が受け継ぎ、P社のGシリーズのドライバーに引き注がれている。

今のドライバーのヘッド容量の上限は460ccに定められ、シャフトの長さも、45.5インチ程度で落ち着いている。

最近、見たYoutubeで、最も振り易いドライバーの長さは、43.5インチ。ヘッド容積も360cc程度が扱い易いと言う。

最近のメーカーも、短尺ドライバーやミニドライバーをラインナップしている。飛距離も、大型ヘッドとあまり変わらず、より、バラツキが少ない様だ。

ゴルフはスコアを争う競技で、飛距離を争う物ではない。(ドラコンの世界大会はあります)

公式競技には、昔のクラブ(違法反発係数)では出場できないが、仲間内のコンペでは、この様なクラブを使った方が、スコアは良いかも知れません。


ゴルフダイアリー:ドライバーの進化を考える

2025年9月10日 水曜日

最近、改めて考えていることがある。それは、**「ドライバーは飛距離を出すもの」**というシンプルな命題だ。ゴルフをする誰もが、少しでも遠くへ飛ばしたいと願う。この飽くなき欲求が、ゴルフクラブの技術をここまで進化させてきたのだろう。

かつては、パーシモンの小さなヘッドにスチールシャフトを組み合わせたものが主流だった。それが、メタルヘッド、そして軽量なカーボンシャフトへと進化を遂げた。さらに、ヘッドの素材はカーボンやチタンへと変わり、フェースはトランポリンのように高反発を生むほど極限まで薄くなった。

プロの飛距離は飛躍的に伸び、オーガスタ・ナショナルGCのように、マスターズ開催コースが毎年改造を余儀なくされる事態となった。これに対し、USGAとR&Aはゴルフというスポーツの本質を守るため、ついにゴルフクラブの反発係数に上限を設けるに至った。

反発規制が始まると、各メーカーは「いかに簡単に飛ばせるか」「いかにミスを少なくするか」に焦点を移した。その結果、クラブは低重心化し、スイートスポットが格段に広いモデルへと進化した。

シャフトの長さも、昔は43.5インチが標準だったが、カーボンシャフトの登場で次第に長くなり、一時は46.5インチの長尺ドライバーも現れた。シャフトが長くなればヘッドスピードは上がるが、その分、ミート率のばらつきも大きくなる。そこで、**慣性モーメント(MOI)**を大きくして直進性を高める技術が重要視された。

R&AがMOIの上限を定めた際、その規制値ギリギリまで挑戦したのが、ナイキの「サスクワッチ SUMO2 5900」だった。あの歪なヘッド形状と独特な打音は、当時のゴルファーに大きなインパクトを与えた。このクラブは長続きしなかったものの、MOIを上げるための特許はナイキが保持し続け、撤退後にはP社の**「Gシリーズ」**へと引き継がれていったという経緯も興味深い。

現在のドライバーは、ヘッド容量の上限が460cc、シャフトの長さも45.5インチ程度で落ち着いている。しかし最近見たYouTubeでは、**「最も振りやすいドライバーの長さは43.5インチ、ヘッド容積は360cc程度」**という説が紹介されていた。

それに呼応するように、最近のメーカーは短尺ドライバーやミニドライバーをラインナップし始めている。これらのクラブは、大型ヘッドに比べて飛距離の差はほとんどなく、ミスのばらつきが少ないという。

改めて思うのは、ゴルフはスコアを競うスポーツであり、飛距離を競うものではないということだ(もちろん、ドラコンのような競技は別だが)。公式戦では使えない高反発クラブも、仲間とのコンペであれば、もしかしたら最高のスコアを叩き出す「秘密兵器」になるのかもしれない。

ゴルフクラブの進化は、ゴルファーの「もっと遠くへ」という願いと、それをルールで管理しようとする側のせめぎ合いの歴史だと言えるだろう。


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